浜昼顔群落復元事業報告 V

  その3-3 問題点と課題

 

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3−3 問題点と課題

○地形の変動について

砂地であるうえ、風の強い海岸であることから、或る程度の地形変動は予想していましが、予想を遙かにこえていました。風向に関する予測も甘かったといえます。砂の移動は主に春一番などの南風だけによると思っていましたが、このエリアでは西風も南南西にふれることが分かりまた。磯根山の崖が北に面していることが原因と思われます。
また、砂は、概して南南西から北北東に向けて移動していますが、投棄残土丘でせき止められた砂が、斜面にそってずり落ちていることも判明しました。
さらに、砂はエリア全面を並行的に移動しているのではなく、溝状の凹部にそって移動していました。
上記のような理由で、判断を誤り、無駄な作業があったことを認めざるをえません。

○土壌の粒度分布につては、報告書Tの記述はおおむね正しかったと思いますが、細部ではかなりラフな点がありました。当時は、地表面の観察をもとに分析を行いましたが、地表からの深度によって状況が変わっていることがわかりました。多くの場所で、砂の層と泥土の層が互層状となっていました。たとえば、エリアBはほぼ砂地と考えていましたが、コウボウムギの根茎除去の際に、深部の粒度が予想より小さいことがわかりました。報告書Tで、このエリアではハマヒルガオが自力復元できると考えていましたが、翌年にはコウボウムギやコマツヨイグサの著しい密生や徒長が認められ(深部に泥土の層があるため)、これらの除去に多大な労力を強いられることになりました。作業計画を大幅に修正するはめになりました。

○コマツヨイグサやコウボウムギの種子の熟成時期を念頭に入れていなかったため、19年以降に余分な手間をかけることになりました。(コウボウムギの発芽は翌年だけでなく数年後までつづくそうです)

○クズが最大の障害と考えていましたが、潮風の強いエリア南部や汀線に近い部分には、殆ど進出してきません。残土丘の下に密生していたクズの刈り取りにかなりの手間をかけましたが、結果的にはその必要がなかったことになります。

○掘り起こした野草は、強い日差しを受けて枯死すると考え、18年の初夏頃まではその場に放置しましたが、砂の移動のため埋没して再び活着し、再度掘り出すことになりました。以降は集めて焼却しています。

○18年初夏までは、もっぱら播種による増殖を行っていましたが、発芽率が低いうえ 風による飛散が多く、効果に疑問をもちました。試験的に根茎の移植を行ってみた ところ、活着率と活着後の生育がきわめてよいことがわかり、以後はもっぱら根茎 の移植を行っています。18年初夏までは無駄骨を折っていたことになります。また、 根茎移植が浅かったため、台風の季節に相当数の根茎が飛散してしまいました。地 形や予想される風の強さにより、根茎移植の深さを変えることが今後の課題です。

○冬季の防寒にもっと気をつかうべきでした。17年12月〜18年2月には風邪等のため、作業参加者が毎回2〜3名、18年12月〜19年2月には作業中止の日が何回かありました。この季節は、強風による砂の飛散のため、野草の根茎が地表に露出して根茎除去には絶好のチャンスです。無駄にはできません。

     

3−4 18年度の作業内容及び参加者数


作業回数
参加者数
自主参加数
非会員参加数
非会員参加者内訳
作業内容
4月
35
海岸清掃・除草・観察
5月
21
高根区住民
除草・看板設置・撮影

     6月

14
60
20
富津郵便局職員
海岸清掃・除草・採種
7月
34
27

東京湾ぐるっとクラブ
百石建設 高根区住民

除草・採種・コンテナ
設置・コンテナ内装
8月
25
百石建設 高根区住民
除草・撮影・観察
9月
14
51
高根区住民
除草・根茎移植・清掃
10月
11
49
高根区住民
除草・根茎移植・撮影
11月
22
高根区住民
除草・観察
12月
18
除草

1月

13
除草
2月
24
除草
3月
41
除草
合計
88
393
36
60
 
  3−5 その他

○道具等の収納用コンテナを設置しました。場所は水産総合研究センター(旧称 栽培 漁業センター)脇通路の南側出口付近です。合い鍵は、白井代表・藤崎宇一会員・丸 長成会員がそれぞれ保管しています。

○看板を2枚設置しました。(ここはハマヒルガオを育 成中の場所です。温かく見守っ下さい。グリーンネ ットふっつ)

○ハマヒルガオの開花期は、例年5月中旬です。今年は ある程度の成果が見られるかも知れません楽しみです。

○この事業は長期戦です。七転び八起きで頑張りまし ょう。

※「百石建設様」と「すずき工芸様」には大変お世話になりました。心より御礼申し 上げます。

     
       
 

 

     

 

  リンク

  その1 磯根海岸浜昼顔群落の状況(T)
  その2 浜昼顔復元活動について  (U)
  その3 浜昼顔復元事業報告     (V)
       3−1 地形及び土質について
       3−2 植物の状況と作業経過について
       3−3 問題点と課題 

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