浜昼顔群落復元事業報告 V その3-1 地形及び土質について |
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磯根海岸浜昼顔群落復元事業経過報告書V 平成19年3月 グリーンネットふっつ
磯根海岸浜昼顔群落復元事業の経過につきましては、第1回を17年8月に、第2回を同年12月にお届けしましたが、その後18年5月に、作業の経過のみを中間報告としてお知らせしました。この度、状況の観察と分析・問題点の洗い出し・作業の進行状況と評価・今後の課題などにつきまして、磯根海岸浜昼顔群落復元事業Vとしてまとめました。 ご一読のうえ、お気づきの点・情報などご教示いただければ幸いです。 T、地形及び土質について |
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(2)残土流出部の亀裂は飛砂のため殆ど埋没 し、わずかに跡をとどめている状態です。 この亀裂は雨期になると再びえぐられ、深
さ2m以上の裂け目となって、泥土の流出 口 に変わります。 |
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(3)エリア内の地層断面は、砂と泥土の互層とな っています。雨期には流出した泥土が、乾季 には砂が堆積していることが分かります。 この泥土(保水性が高い)がハマヒルガオ以 外の丈の高い野草を繁茂させ、浜昼顔群 落衰退の主な原因になっていると思われます。 | ||||||||||||||||||
(4)図中のA東部の碗状の窪みは、17年春には 深さ2.5m以上ありましたが、19年3月現在、 殆どが砂で埋まり僅かに形跡が見られる程度 となっています。 (5)図中A北東部砂丘の縁辺部は、急勾配の斜面で 泥土がむき出しになっています。 16年春には、砂に覆われた緩斜面でしたが、こ の付近が飛砂の通り道となり、表砂が飛散した ためと思われます。僅かにコマツヨイ草が点在 します。 |
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(6)エリヤ南部(図中のB・C)は、山側から海側に かけて傾斜していますが、勾配は16年春頃よ りかなり緩やかになっています。密生してい
たコウボウムギやコマツヨイ草を除去したた め、砂が下部にずれたためと思われます。泥土 の露出は見られませんが、野草除去作業のた め掘り下げてみると、深部には泥土の層が認
められます。 |
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(7)平均的汀線は殆ど変化していませんが、大き な流木の位置の変化などから、強風満潮時(台 風等)の汀線が、かなり内陸部に移動している
ことが分かります。台風の大型化・砂の減少 などと関係があるのかも知れません。 浜昼顔群落の復元にとっては大きなマイナス 要因です。 |
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(8)度重なる海岸清掃にもかかわらず、漂着ごみ・投 棄ごみはいっこうに減りません。プラスチックや 木片にまじって、投棄または流着した漁具が目立
ちます。砂中に深く埋もれているため除去作業は 大変です。 |
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3−2 植物の状況と作業経過について (つづく) | ||||||||||||||||||
リンク その1 磯根海岸浜昼顔群落の状況(T)
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