更新 2011年5月15日  礒根崎でお花見会

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 磯根海岸浜昼顔群落復元事業中間報告W  平成23年5月10日 報告 平野正己

 礒根崎の風景磯根海岸浜昼顔群落復元事業の経過につきましては、17年8月に経過報告書T、同年12月には同U、19年3月には同Vをお届けしましたが、その後の状況を中間報告T・中間報告U、中間報告Vとして、定期総会のおりにお知らせしました。今回も中間報告Wとして23年5月現在の状況と22年度の実績を報告します。

1、地形の変化及び津波による被害
 強風による砂や根茎の飛散を防ぐ目的で、設置した砂嚢(累計約4300袋)や流木の効果により、小砂丘の底部では上昇が続いています(前年比約30p)。投棄残土丘縁 辺部の一部が崩落し、復元事業エリアの東部がわずかに盛り上がっています。
 昨夏の猛暑と乾燥によるダメージは軽微でした。台風が接近することもなく、安心していましたが、3月11日の津波により、復元事業面積のおよそ30%が被害を受  けました。被害内容は砂丘の消滅・砂嚢と根茎の流失などです。また、夥しい流木 やゴミの処理にも多大な労力を費やしました。

 

 


2011はまひるがお花見会
2、野草の状況
 砂層が厚くなった効果で、海浜植物以外の野草は激減しています。コウボウムギの異常(徒長・極度の密生)もエリア内では、軽微です。コマツヨイグサは漸減、 コウボウシバはやや増加気味です。ノシバの急増が多少気になりますが、以前から磯根海岸に自生していた植物です。やがて、他の海浜植物とのバランスがとれた生 態系が形成されるものと思われます。

3、ハマヒルガオの状況
津波によるダメージは軽微とはいえませんが、浜昼顔や他の海浜植物の生命力は すごい! 海水をかぶり、多くの根茎を失っても、たくましく発芽し花を咲かせて います。彼らの、競う強さではなく、耐える強さに感動を覚えます。
 4月下旬から5月上旬にかけて続いた南よりの強風のため、葉や蕾が砂に埋もれ、花は小ぶりですが、5月10日現在、満開状態です。津波の影響を考慮すれば、上出 来かと思います。

 

4、今後の取り組み礒根崎の風景
(1)投棄残土丘よりの泥土流入防止のため、砂嚢の補修・増設をこまめに行う。
(2)砂丘を復元させるため砂嚢や流木を適宜配置する。(砂嚢を減らし流木を活用したいと考えています。) 
(3)野草除去作業の継続。
(4)根茎の移植を継続する。(長い年月をかけ自力で形成された群落ではありません。夏の乾燥や強風による損失分を補充しなければなりません)
(5)清掃作業(漂着ゴミは年々増加しています。また、心ない投棄も後を絶ちません)

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